英語ブロガーのアツトです。
皆さん、おっぱいバレーという映画を知っていますか?
2009年に公開された綾瀬はるか主演の映画で、ストーリーをザックリ言うと、
「バレー部の顧問になった高校の新任教師寺嶋美香子(綾瀬はるか)が、試合に勝ったらおっぱいを見せてあげるという約束と引き換えにして、やる気のない男子部員のモチベーションを圧倒的に引き出す」
という映画ですw
これ、ネタのような映画だと思うのですが、男性のモチベーションの真理をかなり突いていると思うんですよ。
私は大学時代、理系だったのですが、ESS(英語サークル)に所属していて、英語のスピーチコンテストやディスカッション、ディベートの大会に頻繁に参加していました。
で、大学のESSの世界って、女子大生が単純なので、英語が流暢に話せる男子の方がモテる、チヤホヤされるという傾向が間違いなくあるんですよね。
ディスカッションのテーブルで議論をしていても、やっぱり英語が流暢な男子の方がカッコよく見えるし、その後の飲み会でもチヤホヤされるし・・・
「自分も英語がペラペラになって、モテたい!」
という強烈なモチベーションを持っていた大学1、2年当時の自分は、一心不乱に英語を勉強していました(笑)
冗談抜きに、この大学1、2年というのは、私の英語力が最も向上した時期であり、翻訳家として仕事をしている現在の自分を作ったと言えます。
もし、今この記事を読んでいるあなたが男性だったら、モテたいというエネルギーを最大限、英語学習に活用しましょう!
決してふざけているわけでなく、ナポレオン・ヒルの成功哲学でも述べられているように、性エネルギーを昇華させることの力には底知れないものがあるのです。
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いきなり、脱線しました。この記事ではそういう話がしたいのではありません(笑)
この記事の本題は、そのESS時代に取り組んでいた英語スピーチを活かしたシャドーイング学習の話です。
先月、スタディサプリENGLISH TOEIC対策コースの記事を書いたのですが、そのオンライン講義の中で、講師の関正夫氏はシャドーイングの学習方法について興味深いことを述べていました。
それは、「シャドーイングは当事者意識を持つと効果的」ということです。
シャドーイングとは、英語のスピーカーになりきって発音練習をおこなうものですが、あたかも自分がそのスピーカーであるかのようにイメージすると効果的ということですね。
これ、本当にその通りだと思います。
口先だけでシャドーイングをするのではなく、そのスピーカーの置かれた状況や背景、感情を意識して、その人物の世界に入り込むイメージです。
ただ、当事者意識を持てと言っても、「I bought a ticket yesterday(昨日、チケットを買いました)」ようなどーでもいい英文だと、イマイチ当事者意識を持ちにくいですし、感情移入ができないですよね。
そこで、オススメしたいのが有名な英語スピーチを使ったシャドーイング学習なのです。
前述の通り、私は大学時代、ESSの活動としてスピーチコンテストに出場していたのですが、サークルの先輩に薦められて、英語スピーチを使ったシャドーイングトレーニングもしていました。
で、今から振り返ると、これって本当に絶大な効果があったと思います。
有名な英語スピーチは、決まって聴衆の気分を高揚されるものが多く、また詩のような美しさがあるので、通常の英文よりもスピーカーの世界に入り込みやすく、当事者意識を持ちやすいんですよね。
また、実際の英語スピーチは、歴史上の重要イベントと関係していることが多いので、無意味な英文ではなく、歴史上の偉人達の実際の名言を楽しむことができます。
「じゃあ、一体何のスピーチがおすすめなの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、おすすめのスピーチをいくつかご紹介したいと思います(私の個人的好みが相当強いですが笑)。
私が大学生の時には、英語のCD付きスピーチ本を買って勉強していたのですが、今ではyoutubeに動画音声が豊富にあり、スクリプトもググればヒットしますので、特にお金を使う必要もありません(ただ、書籍の場合は、英文解説や歴史解説などもあるので、そういう解説を読みたい方は購入してみるのもありでしょう)。
<私が大学時代、徹底的に使い込んでいた2冊の書籍:「挑戦する英語!」と「感動する英語!」>
1. チャールズ・チャップリン「独裁者」
1940年に公開されたチャップリン主演の映画「独裁者」のクライマックスであるスピーチ場面より(「感動する英語!」に収録)。
第二次世界大戦の真っ只中である当時の独裁政治に対するチャップリンの怒りが強烈に表現されたスピーチです。
大学生の時、このスピーチが好きすぎて、3分半あるスピーチ内容を全文丸暗記して暗唱していました(今はスッカリ忘れました笑)。
特に、2:30~の「In the seventeenth chapter of Saint Luke it is written~」のくだりは最大の難関で、この部分だけで200回以上は練習したと思います。
このように、お気に入りのスピーチができると、それに熱中するあまり、自分が気づかない間にシャドーイングの効果が発揮され、発音やイントネーションが大きく上達することが多いです。
2. ウィンストン・チャーチル「Blood, toil, tears, and sweat」
1940年5月のウィンストン・チャーチルによる内閣組閣演説より(「挑戦する英語!」に収録)。
それに先立つ1940年4月には、ドイツ軍のノルウェー侵攻の阻止に失敗したイギリス海軍の責任をとって、ネヴィル・チェンバレンが退陣したという背景があり、イギリスにとって非常に緊迫した政治状況になっています。
チャーチルの演説は、このように自信を失いかけているイギリス全体を鼓舞したスピーチとして、歴史に名を残しているのです。
特に、4:09~の「You ask, what is our aim? I can answer in one word: victory; victory at all costs, victory in spite of all terror, victory, however long and hard the road may be~」は鳥肌モノで、韻が美しく、ノーベル文学賞をとったチャーチルの文才が遺憾なく発揮されている名場面と言えるでしょう。
そして、今気づいたのですが、チャップリンのスピーチもチャーチルのスピーチも、どちらも1940年ですね。
幸か不幸か、人類史上に残る名スピーチというのは、戦争のような苦境時にこそ生まれるものなのかもしれませんね。
3. スティーブ・ジョブズ「初代iphone発表」
スティーブジョブズのスピーチと言えば、スタンフォード大学の卒業式のものが有名ですが、初代iphone発表時のスピーチも、それに負けず劣らずの名スピーチです。
ゆったりとコンピュータの歴史の解説から始めて、ユーモアを交えながら徐々にオーディエンスを盛り上げていくプレゼンの構成は、英語のスピーキングの勉強だけに留まらず、コミュニケーションの仕方そのものが非常に参考になります。
特に、2:30~の「An iPod, a phone, and an Internet communicator. An iPod, a phone…are you getting it? These are not three separate devices. This is one device. And we are calling it iPhone.」と、歴史上、初めてiPhoneの存在を公開する場面の盛り上がりは一見の価値があります。
また、6:30~の「What we’re going to do is get rid of all these buttons and just make a giant screen.」のシーンでは、邪魔な携帯のボタンをスッキリ取ってiPhoneのスクリーンを登場させる演出も面白いですね!
番外編: ブルース・リー「燃えよドラゴン」
最後は番外編として、ブルース・リー主演の映画「燃えよドラゴン」より(「挑戦する英語!」に収録)
「考えるんだ!感じるんだ!」とは有名なフレーズだと思いますが、元の英語版である「Don’t think! Feeeel!」の場面です。
動画を見て頂ければ分かる通り、ブルース・リーの英語は明瞭で、日本人にとても聞き取りやすいものとなっています。
このスピーチをオススメするというよりは、ブルース・リー主演の映画を鑑賞することは英語学習にとても有効ですので、番外編として紹介しました。
特に、この「燃えよドラゴン」の場合、30日間無料体験が可能なアマゾン・プライムビデオ対象の作品ですので、未登録者は無料で視聴することができます。
以上、英語スピーチのシャドーイングへの活用について紹介してきました!
今後も、紹介するスピーチは徐々に増やそうと思いますので、興味がある方は時々チェックしてくださいね(笑)
では、また!
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