英語ブロガーのアツトです。
IT関係のキャリアを考える学生の方や、IT翻訳に興味を持っている方、またはSE・エンジニアの方の中には、IT英語を勉強したいと考えている方も多いのではないでしょうか?
でも、amazonの書籍情報だけを見ていても、イマイチ内容や難易度や把握できず、自分に合うのか分からないですよね。
そこで本記事では、SE出身でもある私が実際に読み、「使える」と思った本を難易度別に紹介してみました!
書籍選びの参考にして頂けると幸いです(^^)
また、以下の記事ではITエンジニアの英語学習法について記事を書いています。
合わせて参考にして頂けると幸いです。
Contents
1. ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30
難易度:
ITエンジニアにとって、最も使用頻度が高い英語を基本動詞30に絞って解説した本です。
英語を勉強するためには単語の膨大な暗記が必要だと思われがちですが、本書は、たった30個の動詞でも、使い方次第で多様な表現が可能であることを伝えてくれます。
具体例を見てみましょう。
例文1:どうしたらそのファイル名が分かるのですか?
How can I get the file name?
例文2:このプログラムを走らせたらエラーが出ました。
When I ran this program, I got an error.
例文3:システムの用意ができたら、開発者全員に通知がいきます。
All developers will get a notification when the system is ready.
~本書のget解説ページより抜粋~
上の例文を見て頂けると分かりますが、getという単語1つが、「分かる」、「出る」、「いきます」という日本語表現に対応しています。
英語が苦手な方は、「分かるって英語で何だろう?」、「出るって英語で何だろう?」、「いきますって英語で何だろう?」と別々に考えてしまいがちですが、getという言葉を一つ覚えるだけで、多様な表現が可能になるのです。
本書では、一つの単語につき、多くの例文が用意されているため、音声も利用しつつ徹底的に反復学習をして、単語の使い方を体に染みこませましょう!
話は変わりますが、英会話のベストセラー本で、どんどん話すための瞬間英作文トレーニングという書籍をご存知でしょうか?
書店の英会話コーナーに行くと、必ずと言って良いほど、山積みされている本です(笑)
本書と瞬間英作文は、コンセプトと構成が大きく類似しています。
どちらの本も、「簡単な動詞や英文法を使った例文を徹底的に反復学習することで、脳に「使える例文」をストックする。それにより、スピーディーなコミュニケーションを可能にする」ということを目的としているのです。
これは英会話の学習法としては、王道中の王道であるため、本書はIT版瞬間英作文として、英会話の基礎力を身に着けたい方におすすめです。
(*)日本語と英語の音声ダウンロードサービス付き。
2. ITプロジェクトの英語(無料MP3音声付き) (ビジネスエキスパートEnglish)
難易度:
次に紹介するのは、上で挙げた「ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30」よりも、やや難易度が高いですが、その分システム開発の現場でより使える構成になっています。
具体的には、プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、管理、終結まで、プロジェクトの各フェーズで頻出する英語表現が豊富に紹介されています。
例えば、以下のような例文。
例文:システム間の疎通確認はダミーデータをお互いに送受信することで確認しよう。
Let’s check intersystem communications by sending and receiving dummy data with each other.
システム間の疎通確認とか、いかにもありそうなシチュエーションですね!
ただ、注意点として、この書籍には会話文の収録はほぼ無く、あくまでも例文集です。
ですから、もう少し長いダイアローグを読みたい方の場合、下で紹介する「ITエンジニアのための場面別英会話&キーフレーズ」がおすすめです。
(*)無料MP3音声付き
3. 現場で困らない!ITエンジニアのための英語リーディング
難易度:
「英語リーディング」というタイトルを見ると、英語の長文でも読むのかな?と思いますよね。
本書は、そうではなく、IT系の実業務において頻繁に見かける英文の意味を個別に解説したものです。
上の画像は、本書から抜粋したコマンドライン画面を題材とした英文です。
「Fix bug that caused XMLParser to fail」という文の横に、「CHALLENGE」という文字が記載されているのが分かるでしょうか?(この次のページでは、英文の意味が解説されています)
本書では、このようにコマンドライン画面や、仕様書、契約書、または技術ブログなどに関して、実際に使用される英文をピックアップしてその意味を解説する構成になっているのです。
実務に即効で通用するリーディング能力を求めている方に是非おすすめです。
4. IT・デジタルワーカーのための英会話 MP3 CD-ROM付き
難易度:
この記事で紹介している他の4冊は、どちらかというとSE向けの色合いが濃い本ですが、本書は珍しく、Webクリエイター向けの英語を豊富に解説した内容になっています(著者の長澤さん自身がWeb畑を歩んでこられたためです)。
具体的に、どのような英文が掲載されているのか見てみましょう。
A:I want to make a Japanese map using Illustrator.
B:Please select the “pen tool” in the toolbox. Hit “path” and connect the lines. Then, adjust the thickness of the line.
・・・(以下略)
~Lesson 16 グラフィックデザイン(2)より~
上の会話では、イラストレーターの使い方が説明されていますね!
会話文だけでなく、「鋭角三角形(acute triangle)」、「円錐(cone)」、「菱形(diamond)」など、図形の英語をまとめて解説した項目もあり、参照用としても優れています。
また、話は変わりますが、私の好きなウェブサイトにw3schools.comというウェブ系の技術の基本を学べる英語サイトがありますが、このようなサイトを閲覧するだけでも、実力はつくと思います。
5. ITエンジニアのための場面別英会話&キーフレーズ
難易度:
上で紹介した「ITプロジェクトの英語」は、システム開発現場で用いられるフレーズ集という体裁の本でした。
一方、本書は、単なるフレーズに留まらず、会話文を題材にしてITの英語を学ぶための書籍です。
部長:Mr. Kondo will explain the change in the project plan.
近藤:We’d like to suspend the release for three months because of the changes in the client requirements and a system performance issue.
近藤:Regarding the changes in the client’s・・・(以下略)
~Chapter 4「社内稟議」より~
私も、SEとして海外プロジェクトに関わっていた時には、上の会話文にあるSUSPEND(延期する)という単語をたくさん聞いた覚えがあるような・・・(笑)
各Chapterの後には、キーフレーズ集として使える英語表現が紹介されているので、会話文を一通り学習した後、フレーズをまとめて暗記すると便利だと思います。
ここで紹介した5冊の本の中では一番難易度が高いですが、とは言っても、高校時代に英語が嫌いでなかった方であれば、読みこなせるレベルだと思いますので、是非読んでみて下さい(^^)
以上、IT英語が勉強できる書籍の紹介でした!
ここで紹介した書籍はどれも値段以上の価値があるものですので、是非書店で手に取ってみてください(^O^)
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