TOEIC985の元SEが語る!システムエンジニアの英語勉強法

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翻訳家ブロガーのアツトです。

私は現在、翻訳というシステム開発とは無関係の仕事をしていますが、その前は数年間、新卒採用で入社したIT企業(ユーザー系Sier)でITエンジニアとして働いていました。

私は元々、英語が得意であったため、入社時から語学面での活躍も期待されていたのですが、実際、システムの開発現場では、海外拠点とのテレビ会議、電話・メールのやり取り、外資系パッケージベンダーとのコミュニケーション、英文契約書の締結、英文マニュアルの読解など、業務で英語が必要とされることが多々ありました。

しかし、その反面、システム開発現場では、英語ができるシステムエンジニアが絶対的に不足しています。

エンジニアが英語力を身につけることは、ステップアップにもつながりますし、今後ますます必要とされそうですよね。

そこで本記事では、現在、システムエンジニアをしている方/システムエンジニアになることを希望している方に向けて、エンジニアにとっての実践的な英語学習法について書いてみようと思います。

1. システムエンジニアの英語学習法

1.1 【基礎の基礎】まずはやっぱり文法だ

もし、これを読んでいるあなたが、中学・高校時代に英語が得意であったのなら無視して下さい。

そうでないのなら、まずは基本的な英文法に関する本を一冊読んでおきましょう!

海外エンジニアや外資系ベンダーからのメールや、英語のマニュアルは、文法上それほど複雑ではないですが、それでも、中学レベルの英文法はバンバンでてきます。

何冊も読む必要はなく、一冊だけでも文法書を読んでおけば、ずっと使える知識なりますので、英語嫌いの方もなんとか乗り切って下さい(笑)

ここで紹介するのは、Amazonの「中学生の英語」カテゴリーでベストセラー1位を取った「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」です。

左のページにイラスト付きの文法解説、右のページに簡単な練習問題という構成になっており、1つの項目を終えるのに20分もかからないと思います。

学生時代、英語がとても苦手だった方、中学英語から復習したい方に、是非ともオススメしたい良書です!

学び直し中学英語

1.2 【レベル別】システム開発現場の英語を学ぶ

中学英語レベルの文法を学び終えたら、システム開発の現場で使われる英語を実際に学びましょう。

以下に紹介するのは、実際にシステム開発で使われる実践的な英語を解説した良書ばかりです。

難易度:

ITエンジニアが必要とする英語を基本動詞30に絞って解説した本。

たった30個の動詞でも、使い方次第で多様な表現が可能であることを伝えてくれます。

具体例を見てみましょう。

例文1:どうしたらそのファイル名が分かるのですか?

How can I get the file name?

例文2:このプログラムを走らせたらエラーが出ました

When I ran this program, I got an error.

例文3:システムの用意ができたら、開発者全員に通知がいきます

All developers will get a notification when the system is ready.

~本書のget解説ページより抜粋~

上の例文を見て頂けると分かりますが、getという単語1つが、「分かる」、「出る」、「いきます」という日本語表現に対応しています。

英語が苦手な方は、「分かるって英語で何だろう?」、「出るって英語で何だろう?」、「いきますって英語で何だろう?」と別々に考えてしまいがちですが、getという言葉を一つ覚えるだけで、多様な表現が可能になるのです。

このように、本書は基本動詞30個を使って、多様な事実や意志を表現できることを教えてくれます。

難易度:

次にご紹介するのは、上で挙げた「ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30」よりも、やや難易度が高い本。

しかし、プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、管理、終結まで、プロジェクトの各フェーズで頻出する英語表現が豊富に紹介されています。

例えば、以下のような例文。

例文:システム間の疎通確認はダミーデータをお互いに送受信することで確認しよう。

Let’s check intersystem communications by sending and receiving dummy data with each other.

システム間の疎通確認とか、いかにもありそうなシチュエーションですね。

この書籍には、音声ファイルのダウンロード先のURLが記載されており、無料で音声を聞くこともできます。

1.3 【毎日コツコツと】おすすめ英語教材

1.2で紹介したのは、言わば「SEが開発現場で使うフレーズ集」のようなものです。

しかし、根本的な英語力を身につけようとするのであれば、フレーズ集ではなく、キチンとした教材で学習することが必要になります

でも、だからと言って、英語の教材に高額の費用をかけたくもないですよね。

そこでオススメしたいのが、リクルートが開発し、AppStore教育カテゴリランキングで1位を獲得した実績を持つスタディサプリ ENGLISHです。

日常英会話コースとTOEIC対策コースがあるのですが、私がオススメしたいのは、月額980円で1680レッスンが受け放題の日常英会話コースです。

簡単な日常英会話から、ビジネス英会話までを幅広くカバーしており、現状、コスパ最強の英語教材だと思います(デスクトップからでも、スマホからでも利用することができます)。

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また、スタディサプリENGLISHの詳しいレビュー記事も書きましたので、内容が気になる方はこちらもお読み下さい(^^)

人気のスタディサプリENGLISHを徹底レビュー!評判と感想は?

2017.10.22

2. システムエンジニアが英語を勉強するメリットや必要性

今、この記事を読んでいらっしゃる方の中には、現役のシステムエンジニアではない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで最後に、私の現場での実体験を踏まえて、SEが英語を勉強するメリットや必要性について語りたいと思います。

2.1 大型プロジェクトの経験を積むことができ、高年収への道が開ける

会社によって状況は異なると思うのですが、私が以前勤務していたIT企業は、同時に数百個のプロジェクトを抱え、また海外拠点も世界中に持っていました。

プロジェクトは、予算規模が数百億円規模のものから数千万円程度のものまであり大小さまざまです。

この中で、海外拠点との連携が必要になる、つまり英語が必要となるプロジェクトは大型である傾向が強いと言えます。

入社同期が、既存システムの保守中心の業務になる一方、私は海外拠点との新規プロジェクトの立ち上げメンバーに選ばれ、「羨ましい」、「花形だな」と言われるようなこともありました。

単なるプレイヤーではなく、大型プロジェクトをマネジメントできるSEこそ、この業界では強く求められ、また高年収を獲得している傾向にあるため、英語ができれば、そのような可能性が高まるでしょう(実際、某外資系ITコンサル最大手の方々と仕事をしたことがありますが、彼らは当然のごとく全員英語が堪能でした)。

2.1 英語力を活かして社内営業ができる

普段、英語とは関わりのないプロジェクトであっても、何かのタイミング(テストなど)で、英語のドキュメントを読む必要があったり、英語で他の拠点とコミュニケーションを取る機会が生じたりすることはよくあります。

そのような時には、「ねえ、アツト。すまないけど、ちょっと助けてくれない?」という感じで、普段は業務上の関わりのない社員からヘルプを求められ、感謝をされました。

すごく些細なことのようですが、普段は全く関わりのない社員と英語をきっかけにしてコミュニケーションを取ることができる、大げさに言うと社内営業ができることは、将来、別の場面で自分が助けを求めたい時に有益です。

英語が得意な人からすると、ドキュメントを読んだり、メールを書いたり、電話を取ることは、コピーを取るのと同じくらいの単純作業に過ぎないのですが、得られる利益はコピーを取ることよりも遥かに大きなものです。

こう言うと、「グーグル翻訳が進化してるし、近い将来メールのやり取りなんて、助けも必要なくなるでしょ?」と考える方がいるかもしれません。

しかし、お客さんや海外拠点に送るメールを、誤訳のチェックもせずに、ポンと送信なんてできるでしょうか?

仕事上のメールであれば、どれほど機械翻訳の精度が高まっても、人によるチェック、すなわち人間の英語力の必要性が無くなることはありません

2.3 スムーズに問題を解決し、技術を学習することができる

これは他のウェブサイトでも言及されていることですが、バグなどの障害が発生した場合は、英語ができると問題解決時に参照できる情報の幅が広がり、スムーズに解決に至りやすいです。

また、新技術の勉強に当たっては、英語情報の方が豊富かつ分かりやすいことが多く、一旦英語での情報収集、勉強に慣れてしまうと、その有益さから、もう日本語には戻れません

この「有益さから、もう日本語には戻れない」というのは、何もIT業界に限定される話ではなく、数学、物理、化学、その他およそ理系に関わることであれば、全て当てはまります。

英語での情報収集癖、学習癖をいち早く身に着けないのは、著しい機会損失です。

2.4 英語の必要性に関する海外エンジニアの意見

http://volgarev.me/blog/60053519752

ここで紹介するのは、ロシア人エンジニアPavel Volgarevさんの意見です。

「エンジニアには英語が必要だ!英語を勉強しよう!」という内容を英語で書いているという壮大なギャグですが、書かれていることは至極もっともです。

First, let’s talk about translated books. The main problem with those (as I see it) is that it usually takes quite a lot of time before the translation hits the market.(中略)Another problem with translations is that sometimes the translator doesn’t have enough understanding of the subject in order to properly “project” the knowledge into a new language (as an example, there’re quite a lot of complains regarding the translation quality of the second edition of C# in Depth).

ザックリ言うと、「翻訳書は市場にでるまでに時間がかかり、出版される頃には技術はさらに進歩している。また、翻訳者が内容を十分理解している保証もない」ということです。

私、翻訳者なので、若干ディスられた気分です(笑)

次の理由。

Next is localized software. While I can understand why people are buying translated books, it’s a complete mystery for me why software developers are installing localized copies of specialized software (for example, a .NET developer using a Russian version of Visual Studio).

冒頭部のみ引用。「英語が分からない人は、ローカライズされたソフトを使うけど、エラーが発生したときのメッセージまでローカル言語なのは勘弁。英語のエラーメッセージの方が、たくさんネットに情報が転がってるから問題解決まで早いよね」という内容です。

そして、次の内容が興味深い。

Here’s something very important: your ability to express yourself in English can directly affect the ability of people around you to judge about your level of professional expertise. (中略、具体的なエピソードが続く)

太字部分は、「英語ができないとスキルが高くても舐められちゃうよ」という趣旨で、彼はそれをとても重要なこと(something very important)と言います。

続けて、「実際にウクライナ人のエンジニアが、スキルがあるのにも関わらず、英語ができないがためにプロジェクトで軽い扱いを受けてしまっていた」というエピソードを挙げ、それはこのプロジェクトに限った話ではないとも。

いかがでしょうか?

システムエンジニアが英語を勉強することには直接的なメリットがあり、逆に勉強しないことにはメリットが得られないだけでなく、デメリットすらあることがお分かりいただけたかと思います。

英語学習ほど、努力すればした分だけリターンのある投資は滅多にありません。

是非、就職予定or現役のエンジニアの方々は英語学習に取り組んでみて下さい(^O^)

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