英語ブロガーのアツトです。
私は現在、翻訳というシステム開発とは無関係の仕事をしていますが、その前は数年間、新卒採用で入社したIT企業(ユーザー系Sier)でITエンジニアとして働いていました。
私は元々、英語が得意であったため、入社時から語学面での活躍も期待されていたのですが、実際、システムの開発現場では、海外拠点とのテレビ会議、電話・メールのやり取り、外資系パッケージベンダーとのコミュニケーション、英文契約書の締結、英文マニュアルの読解など、業務で英語が必要とされることが多々ありました。
しかし、その反面、システム開発現場では、英語ができるシステムエンジニアが絶対的に不足しています。
エンジニアが英語力を身につけることは、ステップアップにもつながりますし、今後ますます必要とされそうですよね。
そこで本記事では、現在、システムエンジニアをしている方/システムエンジニアになることを希望している方に向けて、エンジニアにとっての実践的な英語学習法について書いてみようと思います。
Contents
1. 【基礎の基礎】まずはやっぱり文法だ
もし、これを読んでいるあなたが、中学・高校時代に英語が得意であったのなら無視して下さい。
そうでないのなら、まずは基本的な英文法に関する本を一冊読んでおきましょう!
一度、基本的な英文法を習得すれば、単語を入れ替えるだけで多様な表現が可能になりますので、文法を勉強しないのは本当にもったいないです。
何冊も読む必要はなく、一冊だけでも文法書を読んでおけば、ずっと使える知識になりますので、英語嫌いの方もなんとか乗り切って下さい(笑)
ここで紹介するのは、Amazonの「中学生の英語」カテゴリーでベストセラー1位を取った「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」です。
左のページにイラスト付きの文法解説、右のページに簡単な練習問題という構成になっており、1つの項目を終えるのに20分もかからないと思います。
学生時代、英語がとても苦手だった方、中学英語から復習したい方に、是非ともオススメしたい良書です!
2. 【レベル別】システム開発現場の英語を学ぶ
中学英語レベルの文法を学び終えたら、システム開発の現場で使われる英語を実際に学びましょう。
以下に紹介するのは、実際にシステム開発で使われる実践的な英語を解説した良書ばかりです。
難易度:
ITエンジニアが必要とする英語を基本動詞30に絞って解説した本。
たった30個の動詞でも、使い方次第で多様な表現が可能であることを伝えてくれます。
具体例を見てみましょう。
例文1:どうしたらそのファイル名が分かるのですか?
How can I get the file name?
例文2:このプログラムを走らせたらエラーが出ました。
When I ran this program, I got an error.
例文3:システムの用意ができたら、開発者全員に通知がいきます。
All developers will get a notification when the system is ready.
~本書のget解説ページより抜粋~
上の例文を見て頂けると分かりますが、getという単語1つが、「分かる」、「出る」、「いきます」という日本語表現に対応しています。
英語が苦手な方は、「分かるって英語で何だろう?」、「出るって英語で何だろう?」、「いきますって英語で何だろう?」と別々に考えてしまいがちですが、getという言葉を一つ覚えるだけで、多様な表現が可能になるのです。
このように本書は、基本動詞30個を使うことで多様な事実や意志を表現できることを教えてくれるのです。
なお、この書籍の音声は日本語と英語が両方、無料でダウンロードできるため、音声を聞くだけで、日本語とそれに対応する英文が復習可能です。
通勤電車中、本を広げることができなくても、音声の聞き流しで十分学習になります!
難易度:
次に紹介するのは、上で挙げた「ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30」よりも、やや難易度が高い本です。
しかし、プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、管理、終結まで、プロジェクトの各フェーズで頻出する英語表現が豊富に紹介されています。
例えば、以下のような例文。
例文:システム間の疎通確認はダミーデータをお互いに送受信することで確認しよう。
Let’s check intersystem communications by sending and receiving dummy data with each other.
システム間の疎通確認とか、いかにもありそうなシチュエーションですね。
この書籍には、音声ファイルのダウンロード先のURLが記載されており、無料で音声を聞くこともできます。
また、以下の記事では、上で紹介した2冊の本も含めて、「使えるIT英語」の本を5冊紹介しております。
合わせて参考にして頂けると幸いです。
3. 【SEにとってのTOEIC】 ~メリットと勉強法~
なにかと、論争のネタになるTOEIC。
TOEIC不要論は多いですよね。
私のTOEICに関する立場、それはたかがTOEICされどTOEIC派です(笑)
TOEICで高得点を取ったからと言っても、もちろん英語力が完璧であるとは言えません(私はTOEIC985ですが、完璧とはほど遠いです)。
しかし、エンジニア時代、会社からはTOEICの学習が奨励されておりましたし、実際、TOEICを学習していたことで、実務上のメリットも実感していました。
3.1 私がSE時代に実感したTOEICのメリット
①海外エンジニアとの電話、テレビ会議に役だった
②英文メールの作成に役立った
③外資系パッケージソフトの英文マニュアル読解に役立った
④外資系パッケージソフト導入時における契約書の読解に役立った
⑤外資系ソフトウェア企業の営業担当者とのコミュニケーションに役立った
まあ、要するに英語が関係する場面全てに役立ったということですね(笑)
それは考えてみれば当然で、そもそもTOEICはビジネスシーンにフォーカスした英語のテストですから、役立たないわけがありません。なぜ、TOEIC不要論が存在するのか不思議なくらいです・・・
特に、電話や英文メールで使われる英語は、TOEICがそのまま役に立ちました。
TOEICでは、電話やメールの問題がくどいほど出題されますから、そのような表現を頭に叩き込むと、実務でもスムーズに使えます。
あと、よく「TOEICは文法問題に偏りすぎて、コミュニケーション能力が身につかない」という批判があります。
しかし、はっきり言って、海外エンジニアの英文メールや、外資系パッケージソフトのマニュアル・契約書の英文法の方が難しいですからね!
TOEICの英文法はむしろ優しいですし、バーでの雑談はともかく、しっかりとしたビジネスとして英語を使うのであれば、TOEICの英文法はきちんと習得するべきでしょう。
3.2 TOEICの勉強法
まず、入手が必須なのは、TOEIC公式問題集です。
なぜ、必須かと言うと、本試験と同じ難易度の問題が手に入る(他の出版社の問題集は、難易度が微妙にズレていることが多い)のに加えて、公式問題集では本試験と同じスピーカーがリスニングを担当しているからです。
同じ人物のリスニング問題が解けるのは非常に大きい!(笑)
まずは、公式問題集を一度解いてみて、自分の実力を知りましょう。
そして、日常のTOEIC学習に超絶おすすめなのが、スタディサプリENGLISH TOEIC対策コースです。
スタディサプリENGLISHは、オンラインのTOEIC講座で、スマホやPCからいつでもどこでも受講することができます。
余計な参考書やアプリには手を出さず、これだけに集中すれば、TOEIC800点までは最短距離で到達可能です。
#スタディサプリ の #TOEIC 版アプリの講義動画めちゃめちゃ役立つな。「リスニングは真剣に聞いた量だ。集中してディクテーション(書き取り)しろ!」はまさしく真理!これ一番のTOEIC勉強アプリだわ。#recruit すごいわ
— 金ちゃん (@knym) 2018年1月27日
スタディサプリTOEICをはじめて1ヶ月。飽きっぽい私はまず続けることが第一目標。行き帰りの電車で数分でも進められるし、15分くらいで1パートできる。ディクテーションをアプリでぱちぽち、英語聴く訓練してます感をゲーム感覚でできるのがいい。(笑)
— 小西拓也 (@52_taq) 2018年4月15日
ツイッター上でも、かなり評判が良いです。
ネックとして月額2980円(税抜き)の費用がかかるので、本格的にTOEICの勉強をしようと考えている方以外は使わない方が良いです。
ダラダラと課金しても、お金が勿体ないですからね(^^;)
ただ、スタディサプリENGLISHは、1週間無料体験することができるので、少しでも気になった方は気軽に試して見て下さい(^^)
4. 【実践英会話!】社会人英会話サークルのすすめ
根っからの英語好きは別として、一人でコツコツと英語を勉強するのが苦痛に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にお薦めしたいのが英会話サークル。
英語の教材やテキストで勉強した成果を試す場としても有効ですし、恋人を探す場としても有効です(笑)
特に、おすすめの英会話サークルは東京英会話倶楽部です。
東京英会話倶楽部は、参加費用が1回500円で、登録不要の英会話サークルのため、時間があるときに気軽に参加することができます。
名前は「東京」となっておりますが、北海道から沖縄まで全国展開しており、初心者テーブルから中上級者テーブルまでレベル別のテーブルになっておりますので、英会話の初心者でも安心です。
そして、今まで東京英会話倶楽部に参加して実感するのが、ITエンジニアの参加者はめちゃくちゃ多いということです。
大体、2回に1回ぐらいの割合でSEやウェブ系の仕事をされている方と一緒のテーブルになるので、同業者とのつながりを増やしたい方にも大変おすすめです。
以下の記事では、東京英会話倶楽部以外にも、様々な社会人英会話サークルを紹介しておりますので、参考にして頂ければ幸いです。
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