英語、中国語問わず、外国語の学習書籍は軽く100冊以上は買ってきた(と思われる)私。
その中でも、朝日出版から出ている「ときめきの上海」は、繰り返し学習した数少ない本です。
本の名前だけ聞くと、「ウケ狙いのネタ本か!?」と少し思いますが(笑)、中身は極めて真っ当な中国語会話の入門書。
会社員時代、通勤中の電車の中で大変お世話になりました!
下の画像を見て頂けると分かりますが、いつも鞄に入れていたので、背表紙がボロボロに・・・
実は、本を包むカバーが破れてしまっているのですが、写真を撮るために、無理矢理かぶせています(笑)


さて、ここで、この本の中身を知らない方は、
「何が一体良かったの?他の中国語会話の本と比べて」
と思われることでしょう。
そこで、本記事では、ときめきの上海が他の中国語会話の本に比べて良かった理由について書いてみようと思います。
1. ときめきの上海が良かった点
1.1 ストーリーがある

ときめきの上海の一番の強み、それは「とにもかくにもストーリーがある」ということです。
英会話でもそうですが、会話の本って、単調なダイアローグがぶつ切りに掲載されているものが多くて、飽きてしまうんですよね(^^;)
その点、ときめきの上海は、NHKテレビ中国語会話のドラマがテキスト化されたもので、なんと実際に上海で撮影もされていたそうなんです。
ちょっと危なっかしくて、おっちょこちょいの日本人留学生「田村好恵」さんが経験する現地生活を見守りながら中国語会話を学ぶという構成になっているので、飽きることなく学習を進めることができました。
ただ、上で「とにもかくにも」と書いたのは、のめり込むほど面白いということではないからです(笑)
ストーリーの構成は、執筆者の相原茂先生やNHKのディレクターの方々が考えたものだそうですので、ありがちと言えば、ありがちな展開です。ただ、それでもストーリーがあるのは続けやすかったですね~。
1.2 丁寧な文法解説

1つのダイアローグにつき、文法解説が見開き1ページ分、確保されていたのも良かったです!
会話系の学習本の場合、文法解説はさらっとしている場合も多いですが、ときめきの上海では、1つのレッスンにつき見開き1ページなので結構ボリュームあります。
最近、英会話の幼児教育が浸透してきていますが、中国語を学ぶ方の場合、大人の方が多いのではないでしょうか?
やはり大人の場合は、論理的に文法を学習した方が内容を吸収しやすいですので、しっかりと文法解説があるのはありがたいです。
ただ、注意して頂きたいのは、文法が1から解説されているわけではないので、本書を読むに当たっては基本的な中国語文法(補語とか)を一通り学習しておくことが望ましいです。
中国語文法の基本が分からない方は、まずは文法書から読まれることをおすすめします。
1.3 相原茂先生によるコラム

中国語学習者の間では、ほぼ知らない人がいない相原茂先生。
当然と言えば、当然ですが、相原茂先生による中国語コラムも面白かったですね~。
例えば、上の画像は、題1話のコラムですが、「日中同形語」が解説されています。
日本語と中国語で、形は同じだけれども、意味が異なる単語ということですね。
例えば、「工夫」は日本語だと「うまい方法」という意味ですが、中国語だと「時間。ひま」という意味になります。
2. ときめきの上海のレベルは?
「ときめきの上海のレベルはどのくらい?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。
私の独断と偏見によると、「中国語検定4級~3級」レベルではないでしょうか?
まえがきには、「さまよえる中級者も、これなら満足してくれるのではないか。」と書かれており、完全な中国語初心者向けの本ではないことが示唆されています。
上でも書きましたが、やはり中国語文法の基礎を一通り学習しておくことが望ましいですね。
私は、上の記事でも紹介しているつながる中国語文法を読んでから、本書に手を出しましたが、問題なく読むことができました。
以上、ときめきの上海の紹介でした!
中国語に限らず、外国語の学習は「継続が命」です。
継続しやすさいう意味で、ときめきの上海は、全ての中国語入門者におすすめの教材です\(^o^)/
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