映画「ハリー・ポッター」シリーズでイギリス英語を学ぶ②~単語、スラング、ユーモア編~

英語ブロガーのアツトです。

みなさんは、「ハリー・ポッター」の映画を見たことがありますか?

「ハリー・ポッター」と言えば、イギリスの児童文学として前代未聞の大ブームを巻き起こしたファンタジー小説ですが、キャラクターにぴったり合った俳優陣と小説のイメージを損なわない映像美で、映画化も大成功でしたよね。

そんな映画「ハリー・ポッター」シリーズ、実は英語学習の観点から見ると、イギリス英語を学ぶのにうってつけの教材なんです!子供にも理解できるストーリーやセリフから、歴史あるイギリス英語の世界に触れてみませんか?

今回は、映画「ハリー・ポッター」シリーズでイギリス英語を学ぶ!(単語、スラング、ユーモア編)というテーマで、アメリカ英語と比較しつつ、イギリス英語特有の表現に着目しながら具体的なシーンやセリフをご紹介していきたいと思います。

また、最後にはハリーポッターを無料で視聴する方法についても書いておりますので、合わせて参考にして下さると幸いです(^^)

映画「ハリー・ポッター」シリーズでイギリス英語を学ぶ①~発音編~

2018.03.31


1. ハリーポッターで学ぶイギリス英語

1.1 単語

私たちが親しんでいるアメリカ英語と、作中で使われているイギリス英語では、同じものを指す場合でも使う単語が違うことがあります。

〇ground floor

ハリーポッター単語1

アメリカ英語では、”first floor(1階),second floor(2階)…”と言う風に階数を数えますが、イギリス英語では1階のことを”ground floor”と呼び、2階から順に”first floor, second floor…”と数えていきます。

イギリスの他にもヨーロッパの国ではおおむねこのように表現されているようです。

さて、小説「ハリー・ポッターと賢者の石」では「4階には“禁じられた部屋”があるので立ち入り禁止とする」という規則がしつこく登場します。

“賢者の石”の謎を解こうとしてハリー達が4階に近づこうとする度にいろいろなアクシデントが起きるため、印象深いシーンがいくつも生まれた場所でもあります。

このため、小説ファンの頭の中には「4階は立ち入り禁止!」という認識が刷り込まれており、映画で「”third floor”は立ち入り禁止!」という表現が出てきたとき驚いた方も多かったようです。

実際にはプラス1階で数えなくてはならないため、”third floor=4階”だったわけなんですね。

〇pudding

ハリーポッター単語2

映画「ハリー・ポッター」シリーズの一つの魅力が、美味しそうな食べ物ですよね。

小説でも思わずよだれが出てしまいそうな描写で、ホグワーツの賑やかで暖かい晩餐シーンが描かれています。

さて、そんな食事の締めくくりに毎回登場するのが”pudding(プディング)”です。

アメリカ英語に慣れている私たちにとって、「プディング」と言えば「プリン」のことを指しますよね。

私も、子供のころ小説を読みながら「ホグワーツでは毎日プリン食べてるのかな?」と思っていたのですが、実はイギリス英語の”pudding”は「デザート全般」を指す言葉

ちなみに、もしイギリスでプリンを表現したければ、”caramel castard(キャラメル・カスタード)”と言うと伝わるんだそうです。

〇handbag

ハリーポッター単語3

女性用ハンドバッグのことを、アメリカ英語では”purse”と表現します。「財布」という意味でも使われる単語ですね。

一方イギリスでは、日本同様に”handbag”と呼ばれています。

日本で使われているカタカナ英語にはアメリカから入ってきたものが圧倒的に多いですが、今回のようにイギリス英語の方が定着しているケースもあるんですね。

「ハンド+バッグ=手提げのバッグ」という感じで単語からのイメージが湧きやすいのも理由の一つかもしれません。

さて作中では、意地悪なスネイプ先生が恥ずかしーい姿に変身してしまうシーンで”handbag”が出てきます。

魔法使いの前に出ると各人の一番怖いものに変身する「まね妖怪」を退治する授業の中で、臆病なネビルの前に現れたのが怖い怖いスネイプ先生。

おびえるネビルにルーピン教授はそっと「君のおばあちゃんがいつもどんな格好をしているか思い出してごらん?」と声を掛けます。

おばあちゃんを思い浮かべながら呪文を唱えたネビルの前には、なんとおばあちゃんそっくりの格好をして女装したスネイプ先生が!思わず笑ってしまったネビルの前からは、あっさりと妖怪が消えていったのでした。(「笑い」がまね妖怪を倒すのです。)

ルーピン教授:I want you to picture her clothes. Only her clothes, very clearly, in your mind.(君のおばあちゃんがいつもどんな格好をしているか思い出してごらん?服装だけをはっきりと、頭の中で。)

ネビル:She carries a red handbag…(ばあちゃんはいつも赤いハンドバッグを持ってて…)

〇headmaster

ハリーポッター単語4

「校長先生」を表す単語にも違いがあります。

私たちに馴染みのあるアメリカ英語だと”principal(プリンシパル)”と呼びますが、イギリス英語では”headmaster”と言うんですね。「ヘッド」に「マスター」で、まさに「トップの人間」!という感じですよね。

ちなみに、作中で初めて”headmaster”が登場するのはハグリッドのこのセリフ。

“He’s going to the finest school of witchcraft and wizardry in the world, and he’ll be under the greatest headmaster Hogwarts’ has ever seen: Albus Dumbledore.(ハリーは世界最高級の魔術学校に通うのだ。ホグワーツ史上最高の校長、アルバス・ダンブルドアの元にな。)”

〇trolley

ハリーポッター単語5

9と3/4番線に乗り込もうとするシーンで何度となく登場するこの荷物用カート。

アメリカ英語でも”cart”と呼ぶのですが、イギリス英語では”trolley”と呼びます。ちなみに、アメリカで”trolley”と言うと「路面電車」という意味になります。日本でも「トロリー」というカタカナ英語を使うことがありますよね。

9と3/4番線に行くためには、この”trolley”を押して9番線と10番線の間の壁を通り抜ける必要があるのですが、映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」ではその入り口が閉じてしまって”trolley”ごと壁に激突するシーンもありましたね。怪訝そうな駅員に怪しまれないよう取り繕うハリーのセリフがこちら。

“Sorry. Lost- lost control of the trolley. Why can’t we get through?(すみません。あの・・・カートがいうことをきかなくて。(ロンに向かって小声で)・・・なんで通れないんだろ?)”

1.2 スラング

ハリー・ポッターではイギリス特有のスラングもよく登場しています。特に、ロンやハグリッドのセリフにはよく出てきますね。

〇Wicked

ハリーポッタースラング1

もともとは「邪悪な、悪い」といった意味のある”wicked”ですが、「信じられないほど素晴らしい、最高」といった意味のスラングとして使われます。このほか、”Wicked”といえば「オズの魔法使い」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。「魔法」と関連性のある単語なだけに本作で多用されているのも納得ですね。

「ハリー・ポッターと賢者の石」よりハリーとロンの初対面のシーン。

ハリー: I’m Harry. Harry Potter.(僕はハリー。ハリー・ポッターだ。)

ロン: So it’s true! I mean, do you really have the …(え、じゃあ本当だったんだ!すると君にはあるの?その・・・)

ハリー: The what?(何が?)

ロン: The scar? ….Wicked!(傷だよ。(傷を見て)うわ、すっげぇ!)

〇Bloody

ハリーポッタースラング2

文字通り「血だらけ」という意味のある”bloody”ですが、罵り言葉のスラングとしてイギリスではよく使われます。

特にロンがしょっちゅう口にしているのが”Bloody hell!!”ですよね。日本語で言うと「くそっ!」「しまった!」といった感じです。

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の中でも、ロンがハーマイオニーをダンスに誘い損ねてしまうシーンでこのセリフが登場しています。

ロン:Oi, Hermione.You’re girl.(なあ、ハーマイオニー。君は女の子だ。)

ハーマイオニー:Very well spotted.(よくお気づきになりましたこと。)

ロン:Do you wanna go to the ball with me? Come on. lt’s one thing for a bloke to show up alone. For a girl, it’s just sad.(僕とダンスパーティーに行くかい?なあ、一人で会場に現れるよりはよっぽどいいだろ。女の子でそれは悲しいぜ。)

ハーマイオニー:l won’t be going alone, because, believe it or not, someone’s asked me! And l said yes!(一人じゃ行かないわ。だってあなたは信じないでしょうけど、私はもう誘われたんだもの。「イェス」って答えたわ。)

ロン:Bloody hell. She’s lying, right?(くそっ。あんなの嘘だよな?)

〇Blimey

ハリーポッタースラング3

このセリフは、ロンだけでなく、ホグワーツの森の番人ハグリッドもよく使うセリフです。驚いた時に使うスラングで、”Oh my god!””Gosh!!”といった意味合いで使われます。

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」では三校対抗試合の相手校がホグワーツに到着した時、女校長が半巨人なのを見て驚いた生徒達が次々にこの言葉を口にします。

Blimey, that’s one big woman!!(わあ!すごく大きい女の人だ!)”

また、同じく三校対抗試合の選手で、魔法界のスポーツ「クィディッチ」の有名選手であるビクトール・クラムが登場した時は、ロンが興奮気味にこうささやきます。

Blimey, it’s him!!Victor Klum!!!(おっどろいた!彼だぜ!!ビクトール・クラム!!!)”

1.3 ユーモア

イギリス特有のユーモアのことを、「ブリティッシュ・ユーモア」と呼びます。

皮肉や自虐のニュアンスが強いのに加え、階級意識の色濃く残るイギリスらしく差別的なジョークも多いように感じます。大げさな言い方や動作などで笑わせるというよりも、言葉の内容で笑わせるというスタンスで、基本的には真顔で発せられることが多いです。

さて、映画「ハリー・ポッター」シリーズでも、そんなイギリスらしさを感じるようなユーモアがよく登場しています。さっそく見てみましょう♪

〇映画「ハリー・ポッターと賢者の石」よりクィディッチの初試合に臨むハリーとオリバー(キャプテン)の会話

ハリーポッターユーモア1

オリバー: Scared, Harry?(怖いか、ハリー?)

ハリー: A little bit.(少し。)

オリバー: That’s all right. I felt the same way before my first game.(大丈夫だよ。俺も初試合の前は同じ感じだった。)

ハリー: What happened?(何があったの?)

オリバー: Er, I don’t really remember. I took a bludger to the head 2 minutes in. Woke up in the hospital a week later.(いや、、実は覚えてないんだ。開始2分でブラッジャー(暴れ玉)が頭に当たったんだよね。1週間後に病院で目覚めたよ。)

⇒ハリーを元気づけるための会話だったんじゃないの!?と突っ込みたくなってしまいますね。見ている側はおもしろいですが、ハリーにとってはたまったもんじゃないブラックユーモアです。

〇映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」より教員の退職を告げるダンブルドア校長のスピーチ

ハリーポッターユーモア2

“As some of you may know, Professor Kettleburn, our Care of Magical Creatures teacher for many years, has decided to retire in order to spend more time with his remaining limbs. Fortunately, I’m delighted to announce that his place will be filled by none other than our own”.

Rubeus Hagrid!(もう知っている者もいると思うが、長年魔法生物学の教授を務めていただいたケトルバーン先生が、退職されることとなった。手足が残っているうちに余生を楽しみたいとのことじゃ。そこでここに喜びをもって報告したいんじゃが、後任を他の誰でもなくこのルビウス・ハグリッドにお願いしたいと思う。)”

⇒「手足が残っているうちに・・・」なんて!魔術学校の先生たちは常に命がけで指導にあたっているのだということがよく分かりますね。笑

退職するときの決まり文句として、日本でも「第二の人生を家族とともに楽しみたいと思います」などと言ったりしますが、イギリスでも”in order to enjoy more time with my family(もっと家族と過ごす時間を持つために~)”と述べることがよくあるそうです。

今回は”my family”の部分が”remaining limbs(残った手足)”になっているのがとてもユーモラスで面白いですね!

〇映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」より、ダサいドレスローブ姿でダンスパーティーに行かなくてはならないロンが嘆くシーン

ハリーポッターユーモア3

ロン:What are those??(そのカッコは何だ?)

ハリーMy dress robes.(僕のドレスローブだけど。)

ロン:Well they’re alright. No lace, no dodgy little collar.(なんだよ、ちゃんとしてるじゃないか。レースはついてないし、ヘンな小さい襟もついてない。)

ハリー:Well I expect yours are more traditional.(でも君のやつのほうがより伝統的な衣装なんじゃないかな。)

ロン:Traditional?? They’re ancient! I look like my great aunt Tessie… I smell like my great aunt Tessie. Murder me Harry.(伝統的だって!?こんなの古代の服だよ!!僕テシーおばさんみたいに見える…(ローブの匂いを嗅いで)、これテシーおばさんの匂いがする。もう死にたいよ、ハリー。)

⇒自虐ネタもイギリス人お得意のユーモアです。特にロンは、お金に不自由していないハリーやハーマイオニーと自分を比べて、よく自虐ネタを口にします。「テシーおばさん」が誰だかわかりませんが、どうやら着古したローブ(しかも女物)をあてがわれてしまった様子のロン。なんだかかわいそうですね。

〇映画「ハリー・ポッターと謎のプリンス」より、とある事件の現場に居合わせてしまった3人(ハリー・ロン・ハーマイオニー)が事情聴取されるシーン

ハリーポッターユーモア4

マクゴナガル先生:Why is it when something happens, it is always you three?(どうして何かが起こると、いっつもあなた方3人が出てくるのかしら?)

ロン:Believe me, Professor, I’ve been asking myself the same question for six years.(先生、信じてください。僕も同じことを自問し続けているんです、もう6年間も。)

⇒ハリー達はこのとき6年生。たしかに、3人が入学して以来、ホグワーツで問題ごとが起きるときはなぜか必ず現場に居合わせてしまうんですよね。3人が直接かかわっている事ならまだしも、全くの他人ごとでも偶然目撃してしまうのは、ある意味ツイてるということになるんでしょうか。笑 本気で困惑した表情で、「そんなこと僕が聞きたいです」とでも言いたげなロンがユーモラスな一場面です。

2. ハリーポッターを無料で視聴する方法

ハリーポッターシリーズは、現在動画視聴サービスのU-NEXTで視聴することができます。


U-NEXTでは、お試し期間中に600ポイントがもらえるので、そのポイントを活用して無料で視聴可能なのです(^^)

その他、人気の映画、ドラマ、アニメを見ることもできるので、気軽に試してみて下さい♪


映画「ハリー・ポッター」シリーズから、イギリス英語の単語、スラング、ユーモアについて紹介してきました!

知っているシーンはいくつあったでしょうか?

映画「ハリー・ポッター」シリーズは、子供向けのファンタジー映画と言い切ることのできない、強いメッセージ性やテーマを持った作品です。

ぜひみなさんも、ファンタジーの世界にどっぷりと漬かりながらイギリス英語に触れてみてください(^o^)

映画「ハリー・ポッター」シリーズでイギリス英語を学ぶ①~発音編~

2018.03.31

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