kindle unlimitedで読了した以下の書籍。
いわゆる「コピーライティング」の基本について書かれた本ですが、特に面白かった部分について簡単に紹介したいと思います。
僕が職業にしてきたコピーライター/クリエイティブディレクターとは何をする人なのか。それは、
商品をいじらずに、言葉を使って商品の価値を上げる人
と言えましょう。
~「はじめに」より引用~
広告コピーとは、価値が最大化されるように商品を「定義付け」するもの。
~「第一章 そもそも広告コピーって何」より引用~
「商品をいじらずに、言葉を使って商品の価値を上げる?」
「価値が最大化されるように商品を定義付けする?」
いまいちピンとこないですよね。
著者の小霜和也さんは、エジソンの蓄音機の例を挙げて、「商品の価値を上げる」ことを具体的に説明されています。
蓄音機を発明したエジソンは、当初、この発明品をいったい何に使えばいいのかわからなかったそうです。
(中略)
彼は、遺言を録音再生するための機械として蓄音機を売り出しました。それからしばらく経って、どこかの誰かが「これ?音楽を録音しておいて、再生するといいんじゃね?」と思いついたんですね。「音楽レコード」誕生の瞬間です。
~「第一章 そもそも広告コピーって何」より引用~
要するに、エジソンは最初、「遺言を録音再生するための機械」として蓄音機を定義付けしていたのですが、後にその定義付けを「音楽を録音再生するための機械」に変更したということですね。
確かに、「音楽を録音再生するための機械」としての定義付けの方が、蓄音機の価値がより高まっていると言えるでしょう。
この商品の定義付けのことをタグラインと言います。
「私には、父の声が最高の遺産でした。」とかカンジのいいキャッチフレーズをがんばって書いてもコピー料数万円くらい?でも、「音楽の録音・再生に」というタグラインは1兆円ぐらいもらっても変じゃありません。
~「第一章 そもそも広告コピーって何」より引用~
この「商品の価値が最大化されるように定義付けする」という考え方は、ブログを書いている身としても、大変重要な考え方です。
例えば、以下の記事。
この記事では、「東京英会話倶楽部」という英会話サークルを「出会いの場としてあり」という切り口(=タグライン)で紹介しています。
でも、東京英会話倶楽部って、他にも色んな特徴があるんですよね。
「平日土日関係なく、いつでも参加できる英会話サークル」
「幅広い年代の人と交流できる英会話サークル」
「チューターの人が親切に指導してくれる英会話サークル」
このように色々な定義付けが可能な中で、「出会いの場としての英会話サークル」というタグラインは果たして最適なのか?
よくよく考えると微妙です(笑)
ブログで色々な物やサービスを紹介している者として、
「物やサービスの価値が最大化されるようにブログで紹介する」
というのは心がけなければいけませんね。
この書籍は、kindle unlimited対象のため、未登録者は無料で読むことができます!
是非、読んでみてください\(^o^)/
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