洋書で学ぶコンピュータの仕組み「But How Do It Know?」が面白い

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フリーランス特許翻訳者のアツトです。

私は仕事上、電気・通信分野の日英翻訳をしています。

コンピュータ関係の知識は必須なので、技術書も和書、洋書を問わず頻繁に読んでいます。

しかし、仕事の必要性という以上に、コンピュータに関して昔からずっと気になっていることがありました。

それは、「コンピュータの中身ってどうなっているんだろう?なぜ、マウスをクリックしたり、キーボードに文字を打つと、その通りに画面に文字が映し出されたりするんだろう?」ということです。

そこで、Web上で「コンピュータの仕組み」などと検索すると、次のような図をよく見かけます。

つまり、コンピュータの中には、CPU、メモリ、入力装置、出力装置があって、それらの相互作用によってコンピュータの機能が実現しているよ~、というような説明です。

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違うんだ!そういう概念的なことが知りたいんじゃない!

自分が知りたいのは、「なぜ、キーボードをパコっと打つと、電気信号か何かがビュンっと伝わって、モニタの中の絶妙な位置にピコっと表示されるのかとか、そういう具体的なことが知りたいんだよ~!」とずっと思っていました(笑)

でも、そういうコンピュータの中身を赤裸々に暴露した(ちょっと表現がおかしいか)本って中々無いんですよね。

しかし、ついに、洋書でそのようなコンピュータの魔法を完璧に解説した名著を見つけましたので、ご紹介します!

2017年7月9日時点での米アマゾンでのカスタマーレビューは107件あり、なんと平均が4.5点/5点という高評価ぶりです。

この書籍は副題に「The Basic Principles of Computers for Everyone」と書いてあるように、コンピュータサイエンスの予備知識がない人(Everyone)でもコンピュータの基本原理(Basic Principles of Computers)が分かるように丁寧に書いてあります。

~Introductionより引用~

In the computer, the principle on which it operates has to do with electricity, but that doesn’t mean that it is hard to understand. If you have observed the fact that when you turn on a light switch, a light bulb lights up, and when you turn the switch off, the light goes dark, then you have observed the principle on which computers operate. That is about all you need to know about electricity to understand computers.

概訳:「コンピュータの動作原理は電気理論と関係しているが、それはコンピュータが理解困難であることを意味しない。電灯のスイッチをオンにすれば点灯し、オフにすれば消灯するという事実を知っていれば、コンピュータの動作原理を知っていると言えるのである。コンピュータを理解するのに必要な電気理論の知識はこれだけである」

コンピュータの仕組みを勉強するとなると、「えっ、もしかして複雑な数学と物理を知っていないと無理なんじゃない?」と思われるかもしれません。

しかし、この序文に書いてある通り、この本を理解するために必要な予備知識は「電灯のスイッチをオンにすれば点灯し、オフにすれば消灯するという事実」のみです。

現在社会において最も重要な働きをし、かつ複雑な構造を持っているコンピュータが、なんと「電灯のスイッチをオンにすれば点灯し、オフにすれば消灯するという事実」のみから、説明することができるのです!

しかし、予備知識が不要とは言っても、それはこの本が寝ころびながら読めるほど簡単であるというわけではありません。

各章の内容は全て重要であり、一つ一つのブロックでコンピュータという名の美しいお城を作っていくような内容になっているので、一章、一章集中して、かつ前章の内容を踏まえて読み進めなければいけません(その点こそが面白いとも言えるのですが)。

私は子供の頃、レゴ遊びが好きでした。レゴという一つ一つは単純なパーツを組み合わせることでより複雑な物(城や飛行機など)を作ることが好きでしたが、そのような感性をお持ちの方は、きっと楽しめると思います(当然ですが、レゴ遊びが苦手な人でも読めます笑)。

日本語でも同じような内容を取り扱った書籍も探しましたが、一番この本の内容に近いのは以下の書籍「CPUの創りかた」です。

この本も、2017年7月9日時点でのアマゾンカスタマーレビューは81件あり、平均が4.7点/5点という高評価ぶりです。

ただし、この本も予備知識は要らないものの、可愛い(?)表紙とは裏腹に決して簡単ではありません。

言語的な障壁を考慮しなければ、「But How Do It Know?」が一番分かりやすいコンピュータの仕組みの解説書だと思います。

僕と同じように「コンピュータの中身ってどうなってるの?」と疑問に思っている方には是非お薦めしたい一冊です!

kindle洋書おすすめ本まとめ【ノンフィクション/ビジネス】

2017.09.22

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