英語ブロガーのアツトです。
洋書の多読は、シャドーイングと並んで、最も効果的な英語学習法だと思います。
しかし、洋書は書店にはあまり取り扱いがないため、中身を見て購入しにくいですよね。
結果的に、微妙な本を購入する羽目になったり(T-T)
そこで、本記事ではアツトが今までに実際に読んだノンフィクション系(自己啓発、ビジネス、サイエンスなど)の洋書の中で、「これは面白い!おすすめできる!」というものをピックアックしていきます!
kindleで読めるものばかりなので、自宅のスペースも取りませんし、いつでもどこでも読めます。
また、私は和書12万冊、洋書120万冊以上の登録数があるアマゾンの読み放題サービスkindle unlimitedにも登録していますので、その中からも積極的に洋書を紹介していきたいと思います。
以下、英文の難易度を基準にして、洋書を「初心者向け」と「中上級者向け」とにレベル分けしています。
また、別途「TOEIC試験に役立つ洋書」というテーマで別記事も書いておりますので、TOEICの試験勉強をされている方は合わせてご覧ください(^^)
1. 初心者向け洋書おすすめ
1.1 Funny English 1-2-3: Funny Mistakes Japanese Make in English (English Edition)
“Funny Mistakes Japanese Make in English”とあるように、日本人のヘンテコな英語の間違いを平易な英語で説明した本です。
No. 1からNo. 30まで項目があり、1項目が数ページ程度の長さなので、気になる項目だけ読むというカジュアルな使い方ができます。
初めて洋書を読む方や、まだ洋書に慣れていない方は、いきなり長文の本を読むのではなく、まずはこのような短い本から始めると挫折の危険性がグッと減ります。
私は、英検一級とTOEIC985を持っているので、この本を読む前は「俺は、日本人のベタな英語の間違いを犯さないぞ!」と自信を持っていたのですが、30項目のうち、5項目くらいは自分も間違えてました(笑)
例えば、以下の例文。
この文は、間違いなのですが、あなたはどこが間違いなのか分かりますか?
私はもちろん分かりませんでした(・∀・)
この文の間違いについては、以下の関連記事で解説していますが、その他にも面白い英文がたくさんありますので、英語力のレベルを問わず、全ての日本人英語学習者におすすめしたい一冊です。
1.2 Learn English: 300% Faster – 95 Tips to Speak Like a Native (English Edition)
洋書に興味がある方は、同時に英会話の学習に興味を持っている方も多いのではないでしょうか?
本書は、「ネイティブのように英語を話す95のコツ」と副題にあるように、英会話の学習法を英語で解説した書籍です。
この本を読めば、英文を読む過程でリーディングの訓練にもなりますし、英会話の学習法も学べますし、一石二鳥ですね笑
私は、翻訳の仕事だけではなく、以前はITエンジニアとして海外のエンジニアと英会話をする機会も多々ありましたが、この本に書かれている英会話学習のコツは100%正しいです。
ただ、この本で紹介されている英会話学習用のアプリやウェブサイトは、日本人の学習者向けに特化したものではありません。
ですから、英会話初心者の方は、日本人向けに作られた英会話アプリ等を使うと、なお良いですね。
以下では、具体的におすすめの英語アプリ、英会話アプリを紹介しておりますので、合わせて参考にして下さると嬉しいです(^o^)
1.3 Who Moved My Cheese?: An A-Mazing Way to Deal with Change in Your Work and in Your Life
Who Moved My Cheese?: An A-Mazing Way to Deal with Change in Your Work and in Your Life
アメリカの医学博士、心理学者のスペンサージョンソンによる本で、「チーズはどこに消えた?」というタイトルで訳書も出版されています。
「チーズ」とは、あなたにとっての広い意味での既得権益を暗示しており、それは仕事なり、コネなり、健康なり、はたまた恋人であったり、様々なものが本書における「チーズ」に該当します。
さて、そのチーズが突然消えてしまったら、あなたはどう行動するべきか・・・?
それが本書のテーマです。
約20年前に出版された本ですが、ビックリするほど現代にもそのまま通用する内容、というよりも、「企業の正社員雇用というチーズ」が簡単に消えてしまう現代にこそ、ますます通用する内容と言えます。
将来の仕事や人生に悩んでいる大学生や若手ビジネスマンの方には是非おすすめしたい一冊です。
全100ページ程度の本で、一文一文も短く読みやすい英語のため、中学生レベルの英語力でも読むことができます。
加えて、要所要所でポイントが一文にまとめられているので、結論を見失わない構成になっているのです。
1.4 Science in Seconds: 200 Key Concepts Explained in an Instant (IN MINUTES) (English Edition)
Science in Seconds: 200 Key Concepts Explained in an Instant (IN MINUTES) (English Edition)
理系出身の方や、サイエンス系の洋書に挑戦したい方に、「はじめの一歩」としてお薦めしたい洋書です(私はkindleではなく、ハードカバーの書籍を持っています)。
200 key concepts (200の基本概念)とあるように、Physics、Chemistry、Biology、Ecology、Biotechnology(目次より抜粋)などなどの様々な科学分野の基本概念が平易な英語で解説されています。
400ページ超えの本で一見するとゴツイですが、見開き1ページで1つのテーマを図解で解説するという構成になっているため、気になったテーマだけ読むという使い方が可能です。
このような負担の軽い書籍で科学系の英語に慣れた後に(又は並行して)、本格的なサイエンス系の洋書に挑戦すると、挫折の可能性がかなり低くなると思います。
また、私は大学時代、特に数学の専門書を英語で読むことが好きでしたので、以下の記事では具体的におすすめの数学洋書を紹介しています。
1.5 The 100 Simple Secrets of Happy People: What Scientists Have Learned and How You Can Use It
The 100 Simple Secrets of Happy People: What Scientists Have Learned and How You Can Use It
社会学者、心理学者のDavid Niven氏による本。
題名の通り、幸せな人の特徴を100個挙げており、1個の秘訣につき2ページの記載になっているため、読みやすいです。
この本が凄いのは、100個全ての特徴について、統計的な根拠を示していること。
例えば、そのうちの1つに「家族で規則的な生活を送っている人は幸福度が高い」(掃除をする時間や順番など)という特徴が挙げられていますが、実際1995年の調査によると、規則的な生活を送っている家族は、そうでない家族に比べて、5%幸福度が高かったという統計が示されています。
幸福論を扱う書籍は、著者の主観や経験論(エッセイストの本みたいに笑)でしかないことが多いですが、その点、この書籍は全ての特徴に対して証拠を提示していることが大きな特徴です。
2. 中上級者向け洋書おすすめ
2.1 Think Like Einstein: Think Smarter, Creatively Solve Problems, and Sharpen Your Judgment. How to Develop a Logical Approach to Life and Ask the Right Questions (English Edition)
「アインシュタインのように考える」と言うと、まるで突拍子もない発想法に関する本のように見えますが、その中身は極めて真っ当な論理的思考法、問題解決法に関する内容です。
副題に「Ask the Right Questions」とあるように、著者は問題解決ではなく、問題設定の重要さを強調します。
Often, problem solving is a matter of asking the right question. (多くの場合、問題解決とは正しい問いを立てることにつきるのである)~kindle版本書より引用~
例えば、「何の車を買うべきか?」という問題を考えてみましょう。
「何の車を買うべきか?」と考えるとき、人は車種や予算の問題を考えます。
しかし、著者はそれに異を唱えます。
For example, if you want to buy a car, is the problem really about buying a car? No-you buy a car to solve the problem of transportation. If you can’t afford a decent car in your price range, it might be a better solution to simply purchase a scooter or bicycle with top-of-the-line gear. (例えば、車の購入を望むとき、問題は、本当に車を買うことにあるのか?違うだろ。あなたは、交通手段の問題を解決したいんだ。もし、予算の範囲内でマトモな車が買えないのなら、単にスクーターや最高のギアを備えた自転車でも良いだろ?)~kindle版本書より引用~
別の例として、著者は「何の本を買うべきか?」という問題も取り上げています。
「何の本を買うべきか考える前に、そもそも、なぜ本を買おうとするのか?疲れていて、リラックスしたいということが真の問題なら、瞑想も選択肢に入れても良いんじゃない?」
と著者は続けます。
果たして、このような思考が「アインシュタインのように考える」ことなのか激しく疑問ですが(笑)、英語で読める論理的思考法、問題解決法の入門書として、若手ビジネスマンには特におすすめできる一冊です。
2.2 Yes!: 50 Secrets From the Science of Persuasion
Yes!: 50 Secrets From the Science of Persuasion
ロバートBチャルディーニによる大ヒットシリーズ「影響力の武器」3部作のうち、「実践編」の英語版です。
説得の科学(Science of Persuasion)に基づく50の秘訣(Secrets)とあるように、具体的な説得術が50個紹介されます。
この本が最も凄いのは、「50個の説得術の全てに対して、科学的な実験による根拠が紹介されている」ことです。
例えば、公衆トイレに行くと、「いつも、綺麗に使用していただき、ありがとうございます」というメッセージを見かけることはないでしょうか?
公衆トイレにあのようなメッセージが掲載されている理由も、この書籍を読むと知ることができます。
説得術に関する本は、和書洋書を問わず多数出版されていますが、著者の個人的な感覚や経験に基づいているだけの本も少なくありません。
その点、この書籍は、まさに科学の名にふさわしい説得術の本になっていますので、説得力を高めたい全ての人にお薦めです。
なお、3部作のうち、あえてこの書籍を薦めたのは、50個の各項目は数ページ程度の長さになっており、細切れ時間でも読みやすいという理由からです。内容上は、三部作どれもお薦めです。
2.3 The 7 Habits of Highly Effective People: Powerful Lessons in Personal Change
習慣って怖いですよね。
生活習慣病という病気がありますが、良くも悪くも、自分の人生を決めてしまうのが習慣だと思います。
本書(日本語版は「7つの習慣」として出版)は、著者のスティーブン・R・コヴィー氏が、成功に関わる文献を200年分調査して突き止めた「成功する個人に共通する7つの習慣」です。
1つの目の習慣は「Be proactive」というもので、簡単にご説明します。
<出典:https://www.slideshare.net/bradgiles/circle-of-influence-circle-of-control>
上の図において、大きな円がcircle of concern、小さな円がcircle of influenceというものです。
circle of concern・・・自分が関心を持っているが、コントロールできないこと(例:天気、自分への悪口など)
circle of influence・・・自分が関心を持ち、かつコントールできること(例:運動、食べ物など)
人は、とかく、自分ではコントロールできないこと、つまりcircle of concernを気にしがちですよね。
しかし、著者のスティーブン・R・コヴィー氏は、circle of concernではなく、circle of influence、すなわち、自分がコントロール可能なことに集中するよう説明します。
すると、あら不思議!
今まではコントロール不可能だったcircle of concernの範囲が縮小し、circle of influenceになるのです\(^o^)/
<出典:http://www.royceassociates.com/what-stephen-covey-taught-me-the-circle-of-influence/>
まあ、さすがに天気はずっとcircle of concernのままでしょうが(笑)、人はcircle of influenceに集中することによって、徐々にその範囲を拡張させることができるのです。
2.4 Rich Dad Poor Dad: What The Rich Teach Their Kids About Money – That The Poor And Middle Class Do Not!
日本語では、「金持ち父さん貧乏父さん」として出版されており、ロングセラーとなっているため、ご存じの方も多いかと思います。ネットワークビジネス系の人達のバイブル本でもあるため、世間のイメージはあまり良くなかったり(笑)
金持ちと貧乏人の違いは何か?両者には、どんな思考や行動の違いがあるのか?
本書は、その「違い」を徹底的に解説します。
<出典:https://www.google.com/webmasters/tools/dashboard?hl=ja&siteUrl=https%3A%2F%2Ftranslator-life.com%2F>
この上の図をジッと眺めてみて、その内容が分からなかったら、この本を買いましょう!(笑)
この図には、「金持ち父さん貧乏父さん」の極意が全て詰まっています。
2.5 But how Do it Know?: The Basic Principles of Computers for Everyone
But How Do It Know? – The Basic Principles of Computers for Everyone (English Edition)
「コンピュータの中身ってどうなっているんだろう?」
そんな風に疑問に思ったことはありませんか?
キーボードに文字を打つとその通りに表示されたり、マウスを動かすとなぜか矢印が動いたり、計算ができたり、コンピュータって本当に不思議なものだと思います。
この書籍は、そんなコンピュータの魔法を予備知識なしで完璧に解説したものです(予備知識は不要ですが、そこそこ頭は使います)。
「なんとなくコンピュータを使うのではなくて、その仕組みを理解したい!」と思っている方に是非ともお薦めしたい本です!
2.6 Head First PHP & MySQL: A Brain-Friendly Guide
Head First: Php & Mysql (A Brain-friendly Guide)
上で紹介した「But how Do it Know?」は、コンピュータの原理について解説した洋書ですが、こちらは純粋にPHPとMysqlを活用したWebプログラミングの基本を解説した書籍です。
私は大好きなのですが、はっきり言って好みが分かれる本です。
日本語のプログラミングの本の場合、どちらかというと、プログラミング言語の文法を淡々と解説したものが多いですが、この本の場合、ストーリーの中で発生する問題を解決するためにシステムを作るという観点で説明が進みます。
複数のストーリーがあるのですが、その一つは、「宇宙人に誘拐されたペットを探すために、目撃情報の収集システムを構築する」というぶっ飛んだストーリーです(笑)
そのような意味で、PHPの文法を調べる際の辞典としては使えませんが、「日本語のプログラミング本は文法の話ばかりでつまらない!」と感じていらっしゃる方には是非お薦めしたい本です。
また、以下の記事は、w3schools.comという、HTMLやCSS、PHP、Javascriptなどの基本が完全無料で学べる英語サイトを紹介したものです。洋書とは趣旨がずれますが、このようなサイトでプログラミングの勉強をすることでも、洋書を読むのと同じ効果があります!
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