英語ブロガーのアツトです。
みなさんは、「ハリー・ポッター」の映画を見たことがありますか?
「ハリー・ポッター」と言えば、イギリスの児童文学として前代未聞の大ブームを巻き起こしたファンタジー小説ですが、キャラクターにぴったり合った俳優陣と小説のイメージを損なわない映像美で、映画化も大成功でしたよね。
そんな映画「ハリー・ポッター」シリーズ、実は英語学習の観点から見ると、イギリス英語を学ぶのにうってつけの教材なんです!子供にも理解できるストーリーやセリフから、歴史あるイギリス英語の世界に触れてみませんか?
今回は、映画「ハリー・ポッター」シリーズでイギリス英語を学ぶ!(発音編)というテーマで、アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いに着目しながら具体的なシーンやセリフをご紹介していきたいと思います。
また、最後にはハリーポッターを無料で視聴する方法についても書いておりますので、合わせて参考にして下さい(^^)
Contents
1. ハリーポッターで学ぶイギリス英語の発音
1.1 母音のあとの”r”の発音が違う!
日本人が苦手とする”r”の発音。舌を丸めると言われても、いまいちピンと来ませんよね。ところがイギリス英語だと、母音のあとの”r”で舌を丸める必要がありません。
「ハリー・ポッターと賢者の石」より、ハリーとロンがホグワーツ行の列車で初めて出会うシーンのロンのセリフ
“Do you really have the… scar?(君ってほんとにあるの?その・・・傷跡が)”
後に大親友になる二人ですが、初めは有名人の「ハリー・ポッター」に対し、尊敬と好奇心の入り交じった表情でこう問いかけます。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」より、ロンが列車に乗らず盗んだ車でホグワーツへ向かったと知った母親からの怒りの手紙
“How dare you steal the car?(車を盗むなんて、一体どういうことなの!?)”
魔法界の手紙はとってもユニーク。「吠えメール」と呼ばれるこの手紙は、開けた途端学校中に響きわたる大音量で怒鳴り始めます(笑)
映画では手紙が口の形になり、怒鳴り声に合わせてパクパクと動くのがとても面白いシーンとなっています。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」より、ハリーがヴォルデモートと1対1の戦いに持ち込むシーンのセリフ
“Let’s finish this the way we started, TOGETHER!!(終わらせよう。始めた時と同じように。一緒にな!!!)”
忘れられない名ゼリフですね。ハリーが赤ん坊の時から始まった2人の戦いは、いつしか魔法界全体を巻き込む大戦争となってしまいました。
最後は男二人の戦いだ!というのが潔くて、ハリーの性格を表しているようですね。
さて、この3つのセリフではいずれも、”scar(スカァー)””car(カァー)””together(トゥギャザァー)”といった感じで”r”を「アー」と発音しています。音をこもらせる必要もなく、ただカパッと口を開けるだけです。
1.2 ”t”の発音はしっかりめに!
わざわざセリフを抜き出すまでもないほど、映画全編において”t”の発音が強めであることにすぐ気づくと思います。
アメリカ英語では”t”の発音を飲み込んだり、”l”や”d”に替えて発音したりすることがありますが、イギリスではしっかり舌で上あごをはじいて発音するんですね。
ちなみに主人公の名前である”Harry Potter”も、毎回”p”と”t”の発音を、唾が飛んできそうなほど強めに発音しています(笑)
1.3 ”a”や”o”の発音はそのまま「ア」「オ」でOK!
“apple”は「ェアポゥ」、”box”は「バックス」という感じで発音するよう習うのがアメリカ英語ですが、イギリス英語では普通に「ア」「オ」と発音すればOKです。日本人にとってはこちらのほうが分かりやすいですね!
「ハリー・ポッターと賢者の石」より、まだ自分が魔法使いだと気づいていないハリーが動物園のヘビと話せることに気づくシーン
“Can you hear me?(僕の言うことが分かるの?)”
手持無沙汰で、ガラスの向こうのヘビに話しかけてみたハリー。ヘビが自分の言葉を理解している様子を見せたため目を丸くして驚きます。
「ハリー・ポッターと賢者の石」より、ロンの呪文の発音を注意するハーマイオニーのセリフ
“Stop stop!!(ストップ、ストップ!)”
浮遊の呪文「ウィンガーディアム レヴィオーサ」は、小説を読んだ方だと思わずつぶやいてしまったことがあるのではないでしょうか?
ここではロンが「レヴィオサー!」と言いながら杖をブンブン振り回すので、ハーマイオニーが心底イラついた表情でそれを制します。
さて、ここでの発音は”can(カン)””stop(ストォップ)”といった感じになります。アメリカ式の「キャン」や「スタップ」ではない点に注目です。
1.4 「エイ」が「アイ」に変化
イギリス英語では、「エイ」と発音すべき部分が「アイ」に変化することがあります。
あまりにもやりすぎてしまうと田舎臭く聞こえてしまうので注意が必要ですが、イギリスらしい発音の大きな特徴の一つです。
「ハリー・ポッターと賢者の石」より、夜中にベッドを抜け出そうとするハリーとロンを、ハーマイオニーが咎めるシーン
ハーマイオニー:I’m going to bed before either of you come up with another clever idea to get us killed or worse expelled!(私はベッドに行かせてもらうわ。あなたたちといたら命を落としかねないもの。もっと悪くすれば、退学よ!)
ロン:She needs to sort out her priorities.(死ぬより退学の方が悪いのかよ。)
ハーマイオニーはあくまでも真剣そのもの。基本的には先ほどの呪文の例のように、ハーマイオニーがハリーやロンの突っ込み役になるのですが、時折この生真面目さに2人が突っ込むこともあって面白いんですよね。
”expelled!!(退学よ!)”と目を見開いてドヤ顔で言うハーマイオニーがとってもキュートです(笑)
「ハリー・ポッターと賢者の石」より、ロンが魔法界のチェスをプレイするシーン
”Knight to H3… check!(ナイトをH3へ。・・・チェック(王手))”
賢者の石を手に入れようとするヴォルデモートを阻止するため、後を追う3人の前に立ちはだかったのが、魔法界のチェス。
自分自身がチェスの駒となって、時に殴り飛ばされながらゲームを進めていかなくてはならないというこの場面で、まさかのロンの才能が開花します。
自分が犠牲となってハリーを先に進ませようとするロンの決めゼリフ、忘れもしない一言です。
さて、ご紹介した2つのシーンでの発音ですが、”either(アイザー)””H3(アイチ、スリー)”といった感じになっています。「イーザー」や「エイチ」ではない部分に注目です。
特に、”either(アイザー)”は、シーンの中で「アイ」の部分に強くアクセントを置いて発音されているのでとても目立っています。
1.5 「イー」が「エイ」に変化
先ほど「エイ」の発音が「アイ」に変わる場合についてご紹介しましたが、「エイ」という発音もイギリスではよく用いられます。語尾を「イー」と伸ばす単語の時、「イー」が「エイ」に変化する場合について、例を挙げながらご説明いたしましょう。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」より、三校対抗試合の参加校であるボーバトン校の女子生徒達を紹介するダンブルドアのセリフ
“Now the lovely ladies from Beauxbâtons!!(さて、次はボーバトン校からお越しの素敵なレディーの皆さんです!)”
シリーズ3作目にして、「魔法学校はイギリスだけじゃなく各国にあるんだ!」ということに気づくんですよね(笑)
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」より、対戦相手の他校生とダンスをしたハーマイオニーを批判するロンのセリフ
“You’re fraternizing with the enemy.(君は敵と親しくしてるんだぜ。)”
「ハリー・ポッター」シリーズにも恋愛をにおわせるシーンが時折登場しますが、こちらもその一つ。
素直になれない不器用な二人がとても可愛らしいシーンになっています。
「ハリー・ポッターと死の秘宝」より、致命傷を負ったドビーを抱えながらハリーが助けを求めるシーン
“Help me!(助けてくれ!)”
ハリーがストレートに”Help me.”と口にするシーンは私の記憶にある限りではここだけです。
さまざまな戦いを勇猛果敢に切り抜けてきたハリーが、しもべである妖精のためになすすべもなく助けを求めるシーンは、見る者の心に響く名シーンだと言えるでしょう。
さて、ここでの発音もチェックしてみましょう。”lovely(ラブレィ)””enemy(エネメィ)””me(メィ)”といった感じで、本来「イー」と伸ばすように習った部分が全て「エイ」の発音に変わっています。
2. ハリーポッターを無料で視聴する方法
ハリーポッターシリーズは、現在動画視聴サービスのU-NEXTで視聴することができます。
U-NEXTでは、お試し期間中に600ポイントがもらえるので、そのポイントを活用して無料で視聴可能なのです(^^)
その他、人気の映画、ドラマ、アニメを見ることもできるので、気軽に試してみて下さい♪
映画「ハリー・ポッター」シリーズから、イギリス英語の特徴的な発音について紹介してきました!
知っているシーンはいくつあったでしょうか?
映画「ハリー・ポッター」シリーズは、子供向けのファンタジー映画と言い切ることのできない、強いメッセージ性やテーマを持った作品です。
ぜひみなさんも、ファンタジーの世界にどっぷりと漬かりながらイギリス英語に触れてみてください(^o^)
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